PATENT PENDING · 特許出願(発明者)

カメラを使わずに、
「人と人の関係」の
異変に気づく。

可視カメラを使わない非映像センシングと、機微度に応じて推論先を切り替える分散AI推論。装着型の端末が捉えた「対人的な状況」を地域横断で突き合わせ、いじめ・社会的孤立の予兆を早期に検知する——そんな社会行動支援システムを発明し、個人で特許出願しました。

発明の名称:分散AI推論による地域社会行動支援およびリスク予兆検知システム

発明のあらまし → 図で見る 請求項を読む
人と人をつなぐ光のネットワークが重なる夜の街のコンセプトビジュアル
[ 出願情報 ]
出願番号
特願2026-121582
出願日
2026.06.29
請求項
全 9 項
発明の名称
分散AI推論による地域社会行動支援およびリスク予兆検知システム
発明者・出願人
Masato Suzuki(Masafy)/個人出願
出願方法
インターネット出願ソフト+マイナンバーカード電子署名による個人電子出願(弁理士なし)
技術分野
情報処理/ウェアラブルセンシング/プライバシー保護AI(IPC: G06Q・H04L 系)
ステータス
出願係属中 / 公開特許公報の掲載は2027年12月頃を予定

※ 本ページは出願人本人が自らの判断で公開している情報です。受付番号・識別番号・住所等の管理情報は掲載していません。

[ 発明のあらまし ]

「個人の異常」ではなく、
「関係の異常」を捉える。

いじめ・ハラスメント・社会的孤立といった問題は、ひとりの人を観察するだけでは見えてきません。それは「人と人の間」——つまり関係性のなかで顕在化するからです。一方で、監視カメラは強力ですが、容貌というプライバシーをまるごと取得してしまうため、街じゅうに常時展開するには社会的な抵抗が大きい。

この発明は、その両方を乗り越えます。カメラの可視画像を一切使わず、音響アレイ・ミリ波レーダ・深度センサといった非映像センサで「まわりの状況のコンテキスト」だけを推定する。さらに、心理状態や位置のような機微な情報は端末の中だけで処理し、一般的な提案文の生成のような機微でない処理だけをクラウドの大規模言語モデルに任せる。そして地域サーバが、複数の人の状況を突き合わせて、反復して現れる関係性の異変を予兆として検知します。

👁️‍🗨️

① カメラを使わない

音・電波・深度で“気配”だけを読む。顔や容貌は取得しない。

🔀

② 機微度で推論を分ける

機微な情報は端末内、そうでない処理だけクラウドLLMへ。保護と高度推論を両立。

🕸️

③ 地域横断で関係を見る

複数の人の状況を突き合わせ、反復する関係性の異変を予兆として検知。ここが発明の核心。

[ 解決しようとした課題 ]

なぜ、これまでの技術では足りなかったのか。

01

監視カメラは可視画像を撮るためプライバシー懸念が大きく、常時・広域の展開は社会的受容性が低い。夜間や私的空間では精度も落ちる。

02

ウェアラブル見守りは本人の生体情報にとどまり、周囲の他者との関係や地域全体の状況を捉える構成がなかった。

03

地域SNSは本人の能動的な入力に依存し、入力しない人の孤立や、表に出ない予兆を拾えなかった。

04

高度なAI推論のためにクラウドLLMを使うと、生体・心理・位置といった機微情報を外へ出すことになる。「高度な推論」と「機微情報の保護」がトレードオフになっていた。

05

そして何より、いじめや孤立は「人と人の関係」に現れるのに、固定設置センサは単一空間に限られ、複数の人にまたがる関係性のリスクを地域という広がりで横断的に捉える仕組みが存在しなかった。

雑踏のなかでひとり俯く人物の後ろ姿(見えにくい孤立の象徴)
[ しくみ① 非映像センシング ]

目の代わりに、
音・電波・深度で“読む”。

装着する端末(スマートウォッチ・ワイヤレスイヤフォン・小型センサ基板)のブツ撮り

目の不自由な人が音の反響で周囲の人や物の位置を把握するように、この発明は容貌などのプライバシー情報を取らずに、状況のコンテキストだけを抽出します。

🎙 音響センサアレイ到来時間差・位相差で音源方向を、ドップラーシフトで移動の有無・方向を推定
📡 ミリ波レーダ(FMCW)反射の点群をクラスタリングし、人数・位置・移動方向を推定
📐 深度センサ(ToF)距離マップから骨格・姿勢を推定(顔は復元しない)
❤️ 生体センサ心拍変動・体温・加速度・姿勢から、緊張・興奮・抑うつ傾向などの心理状態を推定
[ 図解 / FIGURES ]

システムの全体像を、図で。

※ 出願図面(図1〜図5)に基づき再構成した概念図です。

図1 — システム全体構成
端末装置 10a利用者A
端末装置 10b利用者B
端末装置 10n利用者N …
通信網 N
地域サーバ 20解析部21:対人シーンの突き合わせ・関係性リスク兆候の検出
クラウド推論部 30大規模言語モデル(LLM):機微でない一般推論
通知制御部 40├▶ 利用者端末(行動提案)
└▶ 医療/行政/警察(匿名アラート)
図2 — 端末装置 10 の機能構成
センサ部 11非映像センサ111(音響/レーダ/深度)+ 生体センサ112(心拍/姿勢/体温)
第1推論部 12シーンコンテキスト推定 + 心理状態推定
機微度判定部 13情報の機微度スコアを算出
匿名化部 14識別子削除/特徴量化/差分プライバシー
通信部 15 / 提示部 16送受信 / 音声・振動・画面で本人へ提示
図3 — 処理フロー
S1 非映像・生体センサで計測
S2 シーンコンテキスト/心理状態を推定
S3 機微度判定 → 機微情報を端末内で匿名化
S4 分散推論ルーティング(端末内/クラウド)
S5 地域サーバが横断解析 → リスク指標を算出
S6 リスク指標に応じた選択的通知
図4 — 機微度に応じた分散推論ルーティング
処理対象の情報
機微度 ≧ 閾値
端末内 推論生体・心理・精細な位置 ※端末外へ出さない
機微度 < 閾値
クラウド LLM 推論一般的な行動提案・活動推薦の生成 ※匿名情報のみ
図5 — リスク指標に応じた段階的エスカレーション
第2閾値 ▲
医療/行政/警察へ匿名アラート送信本人の匿名性を保ったまま、リスク類型と大まかな地理範囲のみを通知
第1閾値 ◆
利用者端末へ是正的な行動提案/推薦音声ガイダンス・振動・画面表示で本人にそっと伝える
通常 ▼
通常監視ポジティブな活動推薦・共助マッチングのみ
[ 特許請求の範囲 / CLAIMS ]

請求項(全9項)

独立項(請求項1・8・9)と、それを段階的に限定する従属項(請求項2〜7)で構成。出願書類の文言に基づいて掲載しています。

請求項 1 | 独立項(システム)

関係性リスクを地域横断で検知する社会行動支援システム

複数の利用者の各々に装着又は携帯される複数の端末装置と、通信網を介して接続される地域サーバとを備える社会行動支援システム。

  • 端末装置は、可視画像の撮像を伴わずに周囲の人物の空間的配置を検出する非映像センサ(音響アレイ/ミリ波レーダ/深度の少なくとも一つ)と、生体センサを含むセンサ部を備える。
  • 非映像センサの出力から、可視画像を生成することなく、利用者と周囲の他者との対人的シーンコンテキストを推定し、生体センサの出力から心理状態を推定する第1推論部を備える。
  • 所定の機微度基準を満たす機微情報を、端末装置内で匿名化処理する匿名化部を備える。
  • 地域サーバは、各利用者の対人的シーンコンテキストを利用者間で突き合わせ、特定の利用者の周囲で反復的に検出される対人的状況から、対人関係上のリスク兆候を検出する解析部を備える。
  • 検出されたリスク兆候に基づき、利用者端末への行動提案、又は関係機関への通知を選択的に実行する通知制御部を備える。
請求項 2 | 従属(分散推論ルーティング)

機微度を判定する判定部を備え、機微度が閾値以上の情報の推論は端末装置内で、閾値未満の情報の推論は通信網を介したクラウド上の大規模言語モデルに実行させる。

請求項 3 | 従属(非映像シーン推定の具体的手段)

第1推論部は、音響アレイの位相差・ドップラーシフトと、ミリ波レーダの反射に基づく点群の少なくとも一方を入力とし、可視画像を生成することなく、周囲の人物の位置・移動方向・人数の少なくとも一つを推定する。

請求項 4 | 従属(プライバシー保護を伴う協調学習)

解析部は、各端末で学習したモデルパラメータを原データを送信させずに統合するフェデレーテッドラーニングを実行する、又は匿名化部が機微情報に差分プライバシーに基づく雑音を付加する。

請求項 5 | 従属(段階的なエスカレーション)

リスク指標が第1閾値を超えたら利用者端末へ是正的な行動提案を提示し、第2閾値を超えたら匿名性を維持したまま医療・行政・警察の少なくとも一つへアラートを送信する。

請求項 6 | 従属(共助マッチング)

利用者の行動傾向・関心の特徴量から、近隣の他の利用者や地域活動との親和度を算出し、基準を満たす交流機会を推薦する推薦部を備える。

請求項 7 | 従属(通知の形態)

通知制御部は、イヤフォンの音声ガイダンス・ウェアラブルの振動・携帯端末の画面表示の少なくとも一つで、行動提案を利用者に提示する。

請求項 8 | 独立項(方法)

同システムを用いる社会行動支援方法。非映像センサからの対人的シーンコンテキスト推定/端末内匿名化/地域サーバによる利用者間突き合わせとリスク兆候検出/選択的通知の各ステップを含む。

請求項 9 | 独立項(プログラム)

コンピュータに、請求項8の社会行動支援方法の各ステップを実行させるためのプログラム

[ 想定される使われ方 / USE CASES ]

たとえば、こんな場面で。

夕方の通学路を歩く子どもの後ろ姿(顔なし)
実施例 1 | 学校

いじめの予兆を、早めに。

放課後、生徒Aの周囲で特定の生徒群との近接時に緊張状態(心拍上昇・声の強度上昇・後退姿勢)が反復して検出される。解析部がその関係のリスクスコア上昇を検知し、第1閾値で本人端末へ相談先を提案、第2閾値で匿名化したリスク類型と学区情報を学校・教育委員会へ通知する。

窓辺でひとり湯のみを持つ高齢者の手元(顔なし)
実施例 2 | 地域・高齢者

社会的孤立を、予防する。

利用者Bについて、対人的シーンコンテキスト上、他者との近接・会話が二週間検出されない。解析部が孤立兆候スコアの上昇を検知し、第1閾値で本人端末へ近隣の交流活動を推薦(共助マッチング)、第2閾値で見守りの関係機関へ匿名アラートを送る。

[ 発明の効果 ]

この発明が生むもの。

🔒

広域・常時でも、低い懸念で

可視画像を取らないため、被撮像者のプライバシー懸念を抑えつつ、広域かつ常時の状況把握ができる。

⚖️

保護と高度推論の両立

機微情報は端末内で匿名化、機微度に応じて推論先を切り替えるため、保護とLLM活用が両立する。

🌐

関係性の予兆を、早期に

地域横断の解析で、個人の生体情報だけでは見えない関係性リスクや地域の異常兆候を早期に検知し、能動的に介入できる。

[ 出願ストーリー ]

弁理士を立てず、
自分の手で出願した。

明細書も、9つの請求項も、5枚の図面も、先行技術調査も——すべて自分で書き、インターネット出願ソフトとマイナンバーカードの電子署名で特許庁へ送信しました。電子証明書の確認に開庁日をまたぐといったハマりどころも越えて、2026年6月29日、出願完了

この発明の原体験は、日々の対話のなかにありました。「テクノロジーで、人と人の関係をそっと支えられないか」——その問いを、権利という形にして残した一件です。

ICカードリーダーとノートPCで電子署名する手元(顔なし)
[ これから ]

出願の、その先へ。

2027.12 頃

出願公開。公開特許公報に掲載され、誰でも内容を閲覧できるようになります。

〜2029.06.29

出願審査請求の期限。出願から3年以内に審査を請求します(個人の減免制度の活用も検討)。

MASAFY

テクノロジーで、
人と人の関係をそっと支える。

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